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ご馳走

今日は、月に一度のお茶のお稽古の日でした。

そもそも利休さんが始めた「わび茶」って、何を大切にどんな形で
「お茶を味わい、もてなして」きたんだろうな~と思っていたら、
なんとタイミングよく先生が、
「『南方録』といういい本があるのよ」と見せた下さった。
南方録は、利休没後100年の本だけど、
利休さんの思想の一端が見られるようです。
さらさらっと見てみたら、
「住まいは、雨が漏らないくらいでよい、食事は飢えぬくらいでよい」とか
「新鮮な水を汲み、薪で火をおこし、客をもてなす=ご馳走」とか

わたしが言うまでもなく、
当時は、エアコンもないし、日常にこんなに豊富な食材もない。
ガスも水道も電気もない。ケイタイ電話も。

だから、お客人が来る頃に丁度いいようにお湯が沸き、
気持ちのよい空間でお茶が飲めることは、
それだけで本当にご馳走だったんだと思う。
ご馳走=心を込めておもてなしすること と国語辞典に書いていた。

わたしも、そんなご馳走ができるように
できることを積み重ねていきたいと思いました。

月に一度なので、ちっとも上達はしないのですが、丸一年が経ちました。
今日は、ちょっとだけ体で流れを感じられたのが嬉しかった。

10時から2時半までのお稽古は充実した時間ですが、
さすがにぐったりしました。
終わって、外に出ると、穏やかな陽射しだったので、
森林公園を散歩しました。
緊張していた体をほぐれて、新しい空気が肺の中に入っていきました。
by tamaribakuji | 2012-02-20 23:33 | 日記です | Comments(0)