2017年 03月 28日
釣釜
裏千家では、暖かくなってくる早春の候、3月に
天井に打たれた蛭釘(ひるくぎ)から釜を釣り下げる
釣釜でお点前をします。
寒い時期は、炉の炭火が「ご馳走」ですが、
春の訪れを感じるこの季節は、
炉を深くして、火が見えないようにし、
また少しの火で湯が沸くように小釜で釣釜にします。
釣釜は、五徳に置いた釜と違って釣り下げている釜なので、
点前中もゆらゆらと揺れますが、
これが、ゆらゆら揺れるかげろうや春風のそよぎといった
春の風情を表す、「ご馳走」になります。
床には、卜半椿(ボクハンツバキ)が愛らしく、
生けられていました。
お茶を入れる薄茶器、お棗の銘は、夜桜。
お棗の蓋に、黒の地に黒で桜の花が施されています。
蓋を空けると、金で蒔絵が縁取られているのが、
お花見の華やかさを演出しています。
これもまた「ご馳走」です。
お稽古中は、写真が撮れないので、拝借
by tamaribakuji
| 2017-03-28 08:25
| 日記です
|
Comments(0)